Androidアプリ作成のコツは、ユーザーインターフェースを使いこなすこと。本書を読めば、タブレットもスマートフォンも一気に作成可能!
UIはどうつくる?ウィジェットの取り扱いは?……Androidアプリがはじめての人でも簡単にわかります。タブレットもスマートフォンもこれ1冊にお任せ。2.X & 3.X対応
画面の成り立ち
画面表示の構成要素
UIのリソースの作成
アクティビティの作成
メニューの作成
ダイアログとトースト
実用アプリの作成
ウィジェットの取り扱い
ブラウザの作成
動画プレイヤーの作成
音楽プレイヤーの作成
パズルの作成
タブレットのUI
従来型UI の自動更新
大型画面のレイアウト
フラグメントの取り扱い
トランザクションの利用
はじめてのAndroid
開発環境のインストール
仮想デバイスの取り扱い
開発の流れと基本操作
プロジェクトの移動
本書はAndroid のプログラミングにおけるウィジェットとビューの使いかたを述べています。これらは、協調してアプリケーションのUI(ユーザーインタフェース)を構成します。建前をいうと、UI は操作の手段であって機能の本質に関係しません。
しかし、現実のアプリケーションが記述の大半を費やす重要な部分です。私の見解では、たいていのユーザーがUI の出来栄えでアプリケーションを評価します。そして、Android のウィジェットやビューはウケるUI に求められる要素を備えています。
Android が目指すのは、普通に便利で、圧倒的に楽しいUI です。そのため、ウィジェットやビューはあちこちにちょっとしたヒネリが利いています。たとえば、表示が慣性スクロールしたり、切り替えにフェードイン/ フェードアウトが使えたりします。こうした機能を徹底的に作り込むと、意表を突いたUI で笑いをとることができます。特段に意識せず、あっさりと組み立てれば実直なUI になります。そのあたりのさじ加減が、みなさんの個性としてアプリケーションに反映されるわけです。
本書は、みなさんが思い描いた機能をそのとおり実現できるよう、ウィジェットやビューをひとつひとつ丁寧に説明しています。あわせて、現実のアプリケーションでどう使うかということを典型的な事例で示しました。Java 言語とXMLは説明の対象外ですが、ソースやリソースの全有効行にコメントまたは引き出し線の説明を入れてあります。特にJava 言語は目的の機能を実現するいちばん簡単な記述を選び、繰り返
し登場するうちにある程度は理解していただけるよう努めました。
Android の性格からいって、完成したアプリケーションはみなさんとともに移動し、ときにはお友だちや大切な人の目に触れる状況で使います。かいま見えるアプリケーションの画面はみなさんの印象の一部です。ぜひ、センスよく仕上げていただきたいと思います。本書は、ところどころでAndroid の画面構成の一般的な流儀に言及していますが、センスの磨きかたは、Java 言語、XMLと並び、説明の対象外です。