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数理モデル思考で紐解くRULEDESIGN -組織と人の行動を科学する-

東京大学先端科学技術研究センター特任講師/株式会社infonerv創業者 江崎貴裕

なぜ、人は想定通りに動かないのか?
なぜ、人は理不尽な規則に振り回されることになるのか?
その疑問を解消する鍵は「RULE(ルール)」にあります。

定価
2,200円(本体価格 2,000円)
  • 発売日
    2022年11月17日
  • 判型/ページ数
    A5/360ページ(オール4C)
  • ISBN
    978-4-8026-1386-6

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本書は、組織や社会の「ルールの法則性」に焦点を当て、「ルール作りの基礎教養」ともいうべき新しい概念(=ルールデザイン)を、独自の切り口(=数理モデル思考)から構築するための一冊です。

幼稚園のお迎えに遅刻した保護者に罰金を科したらどうなった?
道路の混雑状況をドライバーに知らせたら渋滞が逆に悪化した理由は?
野生のコブラを減らすため報奨金を出したら逆に増えた。なぜ?
発展途上国の小学校で教育水準を上げた意外な方法とは?
各家庭に毎月、近隣家庭の平均的な電気使用量を知らせたらどうなった?

一見すると予想不可能な “人の行動” 。「RULE DESIGN」「数理モデル思考」という2つの視点で、そのメカニズムを解き明かします。

第1章 ルールデザインの失敗学 -自明な失敗メカニズム
ルールデザインの失敗について考える
エビデンスの無いルール設定・介入:実は無意味なルール
機能的な欠陥:従うのが難しいルール
ルールの不遵守・不定着:守ってもらえないルール

第2章 個人とルールデザイン -人間は「粒子」ではない
インセンティブ設計の失敗:報酬が逆効果になるとき
罰則設計の失敗:罰則が無視されるとき
指標化による失敗:数字に踊らされるヒト
望ましい行動を補助する:上手な行動の促し方

第3章 集団とルールデザイン -グループから生じるメカニズム
集団と対立/協力:ルール遵守を阻む事情
群集心理的な行動:周りのことが気になるヒト
情報とグループダイナミクス:「想定外」の結末を防ぐために

第4章 社会とルールデザイン -モデル化の外の現象
環境が邪魔するルール:ルールの前提が変わる
イノベーションとルールデザイン:世の中の変化に対応できない理由
ルールの陳腐化と変え方:変わるニーズと変わらないルールの目的

第5章 人を活かすルールデザイン -制約条件としてのルール
制限のし過ぎ:ルール遵守のコストを考える
組織における制約のコントロール:マネジメントとルール
クリエイティビティと制約:『緑の卵とハム』

第6章 人工知能とルールデザイン -AIと人の混合システム
データ活用とルールデザイン:意思決定を代替するAI
AIを埋め込んだルールデザイン:AIをルールデザインに役立てるには
社会のルールとAIのルール:AIにどうやってルールを守らせるのか

第7章 成功のためのルールデザイン -フィードバックのプロセス
デザインにおけるフィードバック:ルールをうまく改善するには
なぜ、ルールに「フィードバック」ができないのか:ルールの改善を阻害する要因
数理モデルとデータの解釈:どうやってルールを評価・設計すれば良いのか
適応的ルールデザイン:事前に決めておくべきこと

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